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税務・会計にプラスαの価値をそえて
中小企業の未来を共に創造していく

株式会社わかば経営会計公認会計士鍾明

「中小企業の未来を創造する」という経営理念のもと、クライアントである企業の未来を豊かに創造していく株式会社わかば経営会計。一般的な会計事務所の場合、提供するサービスの99%が「税務会計顧問」という現状にあって、同社は、各企業の成長フェーズに合わせた多様なサービスを提供している。起業・創業支援を行う「ベンチャー支援」、成長のためのM&A(合併・買収)活用を行う「M&A」、企業の再起を図る「企業再生」、経営の次世代への承継をサポートする「事業承継」などのコンサルティング業務が充実しており、会社の業務全体の70%を占めている。2013年の創業から4年目で所属する公認会計士は8名、少数精鋭を武器に豊富なノウハウとともにサービスを提供する。平均年齢は30歳前後と若く、社名の通り、まさに伸び盛りの企業といえる。今回は、大学卒業後すぐ公認会計士の資格を取得し、東京の大手監査法人、大手生命保険会社に勤務したのち、地元・関西の同社にUターン転職をした金鍾明(キム・ジョンミョン)氏に、現在の仕事や生活環境、今後の目標などを伺った。

まず顔を見て話すこと。そこからベストな解決法を導く

現在、同時進行で4~5件の企業再生等のスポット案件を担当しているという金氏。それぞれの業務内容はクライアントごとに変わるが、事業が伸び悩む中小企業の経営改善サポートが中心になるそうだ。「一時的なサポートもありますが、継続してお付き合いさせていただく場合は、半年以上かけて業績改善を目指していきます。まず、最初の仕事が現状把握ですね。経営者の方とよくお話をして、資料を分析し、問題点を抽出して、改善点を見つけていくのが仕事の中心となります」

近場であれば、多いときは週に1回程度、先方を尋ねるという。遠方のクライアントもいるため、移動時間も多く、スケジュール管理も大切な仕事になってくる。「遠方の場合は、メールや電話でのフォローはマストですが、この仕事は相手の顔を見て話すことが重要だと思っています。収益増加のためのマーケティングや営業開拓、人員と仕事量のバランス、9時〜5時の間の時間の使い方や効率アップ、仕入れや営業経費の問題など課題となるテーマは多岐にわたります。細かな点までしっかり理解し合うには、ダイレクトなコンタクトが不可欠ですね」。経営者と何度も話し、互いに納得したうえでベストな解決法に導いていくことを、金氏は常に考えている。

生まれ育ったエリアで、新たなキャリアを積む

金氏は兵庫県の宝塚市出身で、大学も滋賀県、関西は生まれ育ったエリアだ。大学卒業後は東京の大手監査法人に就職。6年間働いたのち、今度は「対企業」の仕事ではなく、「企業側」で仕事をしたいと考え、大手保険会社に就職。経理部門で一年半、経験を積んだ。「ある程度経験できたので、今度は東京圏を出て、地元の関西で仕事をしてみたいと思ったんです。東京暮らしも10年目という節目でしたし、環境を変えてみたい気持ちもありました」

わかば経営会計にまず魅力を感じたのが、大阪と東京で事業を展開していたことだった。大阪勤務希望であっても東京で面接を受けることが可能で、まだ前職企業に在籍中だった金氏にとって、休みを取らずに選考を進められたことや、交通費をかけずに面接を受けることができたのは、大きなメリットだったという。

「代表も会社も若く、成長過程にあって、とてもエネルギッシュな会社であることに非常に魅力を感じました。代表の大磯と話し、一緒に伸びていこうという趣旨のことを言われたのも決め手の一つでした。これまでは大企業での仕事が中心でしたが、中小企業の役に立ちたいという会社の理念にも関心を持ちました。転職活動を始めて最初に面接を受けたのが当社でしたが、業務内容にやりがいを感じたことと、会社の雰囲気が良かったこともあって、迷うことなく入社を決めました」

関西は住み慣れた場所で土地勘もあり、昔からの友人も多く、関西移住に関しては全く不安がなかったことにも、背中を押されたという。

良い仕事をするには、人柄とコミュニケーション能力も重要

「金が入社した当時は、とにかく人手が不足していました。毎年、クライアントの数が増えてきて、当社の業績も伸びている時期で、即戦力になる人材を求めていたのです。大阪2名、東京1名の公認会計士で仕事を担当していましたが、一人で常に10件以上のスポット案件を抱えていましたね」と大磯毅代表取締役は当時を振り返る。

同社にとって金氏は、監査法人勤務ののち、大企業の経理部での経験を積んだことが特にポイントが高かったという。監査法人は経営状態のチェックや確認が主な仕事だが、金氏の場合、企業サイドの経験があることで、仕事の幅が広がり、企業再生や事業承継といった新領域の業務への柔軟な対応に期待が持てたそうだ。

さらに、大磯氏がもう一つ求人の際に重要視していたのが、対人対応力だった。「金は、ニコニコと明るい笑顔が非常に好印象でした。公認会計士には、マニアックな人も少なくないのですが、私たちの仕事は、経営者の方といかに信頼関係を結ぶかが最重要事項ですから、資格とスキルだけでは不十分で、コミュニケーション力は不可欠です。十分なキャリアを積んで、会話もスマートで感じが良かった金は、出会った瞬間に採用と思っていました。実は2018年からパートナー制度を導入する予定です。この制度は、代表取締役の下に、数人の公認会計士がパートナーとして一列に並び、それぞれが独立したかたちで業務を遂行していくもので、彼もパートナーへの昇格が決まっています。自分の仕事以外に、後進の育成や営業開拓にも期待しています」