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Experience

プログラマーとしての専門性を究め、
世界を舞台に新たなゲームの開発を目指す

Ubisoft Osaka株式会社プログラマー和久

「アサシンクリード」「ウォッチドッグス」「レインボーシックス」「ファークライ」など、世界的に有名なゲームを数多く手がける、世界第3位の独立系パブリッシャー、Ubisoft(※)。同社はさまざまな企業や国籍の出身者からなるユニークなスタジオ文化を持つため、世界中の同僚と「共同」で開発に携わることができる。「日本で採用される才能ある仲間と共に良いものを世界に」をポリシーに、戦術論よりも戦略論的な視点からスタジオプロジェクト運営(開発環境、採用など)を行っている。自身の職種や携わるプロジェクトをベースに、自然と英語・日本語力をスキルアップできるのも魅力だ。湊和久氏は、日本の大手ゲーム開発会社でアーケードゲームや家庭用ゲームの開発に9年間従事。ステップアップを目指して、同社の国内支社の一つ、Ubisoft Osaka株式会社に転職した。転職1年目を迎えた湊氏に、仕事や暮らし、やりがいや今後目指したいことなどを伺った。※ユービーアイソフト株式会社 公式サイトより

プロ意識を徹底的に高めて仕事に臨む

「現在は、ゲーム開発のための専門のプログラマーとして働いています。『専門の』とつけたのは、ここでは、プログラマー、ゲームデザイナー、アニメーターなどのゲームの開発制作部門と、プロジェクトの進行管理やマネジメントをするプロデュース部門など、それぞれが完全に独立した専門部隊として仕事をするからです。そのおかげで、自分の専門分野に完全に集中して仕事ができるようになっています。前の会社は、専門職の区切りは良くも悪くも曖昧で、プロジェクトを回す仕事も職域として確立されておらず、各現場でそれぞれ対応する形になっていたので、そこが大きく異なるところですね」と湊氏は言う。

前職では、ゲームの開発において技術職だけでなく、開発プロセスやマネジメントなどにも関わり、テクニカルディレクターやプロジェクトマネジメントを兼任した。

「以前は、エネルギーの半分をプログラミング以外のことにも使っていましたが、転職後はエネルギーの全てをプログラミングに注いでいます。『技術職に技術の仕事に集中してもらえるような環境をつくる』という会社の意思も伝わってきますし、新たな環境でプログラマーとして、さらに専門性を高めていきたいと思っています」と話す。

湊氏のもう一つの目標は英語のスキルアップだ。ここでの仕事は英語ができればできるほどよい。この1年で英語力はアップしたものの専門的な会話も含めて、まだまだ上を目指さなくてはいけないという。

大阪で仕事も英語もしっかり鍛えたい

湊氏は広島県で生まれ育ち、高校卒業後に単身上京した。当初は、フリーランスとしてゲーム開発の仕事をしたり、アニメーション業界に行ったりと、エンターテインメント業界や技術職を転々としていたという。

その後、大手ゲーム開発会社に入社。ゲームメーカーでの仕事は、非常にやりがいがあり、いくつかのプロジェクトで中心的な役割を任されるまでになった。しかし、海外の会社で働きたいという思いが徐々に強くなってきたという。

「PCや家庭用ゲームの世界では、技術的にも作品としても欧米の方が規模が大きく、予算も桁が違うので、海外でやってみたいという憧れを抱く人が少なからずおり、私もその一人でした。ゲームの面白さという点では、日本は決して負けていないし、個々の技術も劣っているわけではないと思うのですが、開発規模が大きくなるにつれ、混乱や破綻が目立ってくるのに対して、海外のほうはきちんと仕事をまとめている印象があります。どうしてそんなことができるのか、そのシステムやプロダクションを実際に体験したくなったのです」

不満があったわけではなく、海外での仕事という新たなフィールドを求めての転職だった。

最初はアメリカのUbisoft San Franciscoを受けるつもりだったが、英語力に問題があり、まずは国内の大阪に開発拠点があるUbisoft Osakaからスタートすることになったという。

3年後、5年後のキャリアパスを見据えて

「弊社の場合、プログラマーなど特定のポジションとして募集をしますが、実はその人を評価するときに『どのポジションで何をしてもらうか』という即戦力としての見方だけでなく、『この人だったら、3年後、5年後に、われわれと一緒にこんな仕事ができるかな?』という捉え方も重視しているのです」と話すのは、同社の責任者である冨長直人スタジオマネージャーだ。

面接は一人一人に対して、3チーム体制で3回行う。その人のキャリアパスが、3年後、5年後の同社の戦略とどう交わるかを面接担当者全員で意見交換し、合否を判断するのだという。

「湊さんはプログラマーとしての経験も申し分なく、彼自身が考えるキャリアパスが3年先、5年先の弊社の戦略にしっかり関わってくれそうだという判断で、採用を決めました」

さらに、湊氏が「海外で仕事をしたい、英語を使う環境に飛び込みたい」という明確な目標を持っていたことも高評価につながったという。

「今、英語も頑張って学んでいるようですし、積極的に周りとコミュニケーションをとり、仕事仲間との信頼関係も深まっていると思います。何より彼自身が仕事を楽しんでやってくれている様子が伝わってくるので、それがうれしいですね。彼らしいキャリアパスを積み上げて、3年後、5年後のプロジェクトにしっかり貢献してくれる人材だと思っています」