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Experience

東海地方の飲食チェーンで、経験を生かして変革に貢献

スガキコシステムズ株式会社執行役員 営業本部長安藤民康

東海地方のショッピングセンターに行くとよく見かける「Sugakiya」を運営するスガキコシステムズ株式会社。Sugakiyaはいつも、食事をする家族連れや中高生でにぎわっている。その全店舗を統括しているのが、執行役員であり営業本部長の安藤民康氏である。前職は誰もが名前を知る大手外食チェーン。なぜ規模も小さく、名古屋に本社を構える同社への転職に踏み切ったのか。現場と本部を飛び回る安藤氏に話を伺った。

ゼロから1を作る仕事にやりがいを感じる

スガキコシステムズ株式会社は、東海地方を中心に約360店舗のフードサービスチェーンを展開している。そのなかでも「Sugakiya」は、子どもから高齢の方まで幅広いお客様に愛していただけるよう、創業から70年来、ラーメンとソフトクリームをメインに提供し続けている。

そんなSugakiyaの全店舗を統括している、安藤民康執行役員兼営業本部長は、どのような経緯で同社に転職したのだろうか。「転職はまったく考えていませんでした」と、安藤氏は自身のキャリアを語り始めた。

安藤氏が大学を卒業した当時はバブル真っただ中。就職先には困らなかった安藤氏が選んだのは、当時まだ4店舗しか展開していなかった外食チェーンだった。「成長著しい外食産業に大きな可能性を感じました。すでに規模が大きくなって体制が整っている企業より、店舗展開の過程に携われる企業で働きたかったんです」と振り返る。

そこで店長、エリアマネージャーへと順調にステップアップ。店舗展開とともにキャリアを積んでいった。しかし、1999年に親会社と合併、より大きな組織の一員となる。長年勤めてきたブランドリーダーへ指名されるなど変わらずキャリアアップをしながらも、心のどこかでは「就職した当時のように、また何もないところから作り上げていくような仕事をしてみたい」という気持ちがあった。

胸を打たれた「変革に力を貸してほしい」という言葉

そんな折、スガキコシステムズから声が掛かった。転職は考えていなかったが一度話を聞いてみることに。「現在顧問をしている、当時の専務から『ブランドに関する裁量を渡すから、君がこれまで培ってきたキャリアを生かして店舗のオペレーションや教育体制を整備してほしい』と言われた」と語る。変革を目指す会社からもらった「力を貸してほしい」というメッセージに胸を打たれ、これまで考えたこともなかった転職に心が動いた。

「自分のスキルがどこまで通用するかも、試したかったんだと思います」。東京から名古屋へ拠点が変わることについては、それほど不安はなかったという。「前職では10回以上引っ越しをしていたので、環境が変わることには慣れていました。名古屋にも店舗視察などで何度も訪れていたので、なじみはありましたし、むしろ新しい土地で働けることがうれしかったくらいです」

しかし、前職より規模も小さく、地方の企業への転職。前職の社長からは「大手への転職なら理解できるけれど、なぜその企業へ?」と聞かれ、慰留された。そのとき安藤氏は「規模の大小で選んではいません。より新しいことにチャレンジできる環境のある企業だから、転職を決意しました」と説明したという。こうして、2015年に転職、安藤氏の次のキャリアが始まった。

大手で体系的に身につけたマネジメント力を評価

同社が運営する店舗は、ラーメンとソフトクリームに特化したメニューのため、店舗のオペレーションもシンプルだ。そのため、アルバイトや主婦でも店長に就くことができる。だからこそ、「彼らをサポートするエリアマネージャーやさらに上層の営業本部長には、しっかりとした教育を受け、マネジメントの経験もある人材が必要なのです」と営業本部営業管理部採用グループの平松佳菜恵グループマネージャーは話す。大手外食チェーン店でブランドリーダーまで務めていた安藤氏はまさに適任であった。

入社後の安藤氏の働きぶりについて平松氏は、「安藤さんはとにかくよく店舗へ足を運びます。そして、店舗で何が起こっているのか、どのような問題があるのかといったことを、しっかりと本部へ持ち帰ってくれます」と話す。安藤氏の役職である営業本部長の仕事は、とにかく多岐にわたる。店舗の売り上げ管理やエリアマネージャーの教育、メンバーの育成、キャンペーンの企画など、どれも人事や商品開発など他部署との連携が欠かせない。

「他部署を巻き込んで動かすことが本当に上手です。人事制度や店舗のオペレーションに関して、改善の余地があると感じたことは積極的に伝えて、改善策を一緒に考えてくれます。彼の姿勢から仕事のやり方を学んでいる従業員は多いはずです」と平松氏は話す。