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Experience

転職を機に名古屋へUターン。
Webエンジニアとして世界が広がる環境を手に入れる

株式会社Misoca開発者俊介

森俊介氏は大学院修了後、東京で大手動画サイトを運営するIT関連企業に就職。ネットライブサービスにおける、新機能の開発と保守運用を担当するチームに所属していた。数十人規模のチームでWebエンジニアとして3年半働き、転職。現在は、名古屋駅からほど近いビルにオフィスを構える、設立7年目のIT企業、株式会社Misocaに勤務する。総勢18名ほどのMisocaは、20万以上の利用事業者を抱える請求管理サービスを展開しており、森氏はこのサービスにおける新機能開発を担当している。

請求管理の煩わしさを軽減する

Misocaは、主にフリーランスなどの個人事業主や、小規模事業者を対象にした請求管理のWebサービスだ。創業者の豊吉隆一郎代表取締役がフリーランス時代に抱えていた悩みを解決するために開発された。通常、請求書発行などの事務業務は管理部門が担当する企業が多いが、創業間もないベンチャー企業や、デザイナー、フォトグラファーなどのフリーランスでは、クリエイターあるいは企業の代表者自らが行うケースがほとんどだ。表計算ソフトでテンプレートを作り、必要項目を確認し、プリントアウトして封筒に封入、切手を購入して投函する。非常に煩雑な業務である。

Misocaは、こうした請求管理をWeb上の手続きのみで完結させるサービスだ。取引先や支払期日、金額などの必要項目を表示に沿って入力すると、指定した形式の請求書が自動で作成できる。送付方法を郵送指定すれば、印刷工場から直接請求先に郵送も可能。この手軽さが認められ、主に口コミで評判が広がり、多くの事業者に利用されるようになった。

現在では請求管理業務から機能を拡張し、見積書作成、業務の発注、請求書発行、支払い確認、会計サービスとの連携までをMisocaで行うことができる。森氏は、これらの機能を取引という単位で束ね、事業者間の業務取引を手軽に管理できるサービスに成長させるため、新機能の開発業務に携わっている。

新しい環境を求めてUターンを選択

森氏の出身は名古屋市に隣接する北名古屋市だ。地元の中学校を卒業後、豊田工業高等専門学校に進学し、情報工学を学んだという。その後、筑波大学に編入、修士課程まで情報科学関係の研究を続け、ネットライブサービスを運営する東京のIT関連企業にWebエンジニアとして就職した。担当していたのは、一般的にも広く認知されていたネットライブサービスの新機能開発と、トラブル発生時に対応する保守業務だった。

しかし、働き始めて3年が経過したころ、実家の祖父が体調を崩した。3年という節目を迎え新しい環境に身を置きたかったこともあり、実家付近への転居を決め、名古屋での転職活動を始めた。「Webエンジニアとして常に最先端の技術を学べる環境に身を置きたく、東京都内から離れたくなかったことも事実です」と森氏は語る。毎日のようにWebエンジニアの勉強会や交流会が開催されている東京と違い、名古屋などの地方では、同じ環境は期待できないと思っていたのだ。しかしMisocaに出会い、その不安は払拭された。尊敬し、切磋琢磨できる社内のWebエンジニア仲間がおり、エンジニアを大切にする環境が整っていたのだ。また現在では会社補助制度も整備され、地域ギャップを埋める取り組みが続けられている。

そして、森氏は新しい環境で東京以上に生き生きと働いている。

誰と働きたいかを最優先に環境を整備

「創業してから6年が経過して、たった2名だったメンバーも今では18名以上になりました。経営者として、採用でもっとも重要視してきたのは『誰と働くか』ということです。この人と働きたいと思ったときに、場所にとらわれず採用したいと考えています」と代表取締役の豊吉氏は語る。

その証拠に、どこに住んでいるかは判断基準としての優先度が低いという。同社では現在、名古屋オフィスに勤務するメンバーだけではなく、リモートワークによりさまざまな場所で働く社員が在籍している。これは、Misocaメンバー全員にリモートワークが認められているためだ。同じオフィスで働いていないことによるデメリットもあるが、それを最小限にするために、ドキュメントはクラウドサービスを利用して共有・蓄積したり、テキストベースでのコミュニケーションを主にしたりするなど、環境をできる限り整えている。その他、作業用のパソコン以外に、テレビ会議システムに常時接続するためのパソコンを支給している。複数名での会話もクリアに行える音響機器など、ハード面も充実させた。また、全員で同じ場所に集まる機会も定期的に設けている。

「私たちが共に働きたいのは、完璧な仕事を真剣に目指し、すばやくトライ&エラーを繰り返し、ブラッシュアップしていくことをおもしろいと思える人です。常に前向きに、共に理想に向かって走り続けていきたいと思っています。メンバー全員でより高いレベルを目指すため、試行錯誤しながら改善を続けていきます」