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社会問題を解決する駐車場のシェアリングサービス。
事業のおもしろさから、転職先候補はakippa一択

akippa株式会社経営企画室井上直登

未契約の月決め駐車場や個人宅の車庫・空き地・商業施設など、空いているスペースをスマートフォンやPCから予約して駐車ができる「akippa」(あきっぱ)。大阪に本社を持つakippa株式会社が開発したサービスだ。駐車場を探すユーザーと駐車場を貸したいオーナーとをつなぎ、簡単に貸し借りできる仕組みをつくった。このシェアリングサービスは、ユーザーの利便性だけでなく、企業や個人が所有する駐車場の空きスペースを15分単位で貸し出すことで、都市部の駐車場不足解消と土地の有効活用にも貢献している。そんな同社にアプリ開発のディレクター、そして事業戦略を立案するメンバーとして転職した経営企画室の井上直登氏に話を聞いた。

世の中の不便をテクノロジーで解決する会社に転職

同社の経営理念は「“なくてはならぬ”をつくる」。世の中の不便や困りごとをテクノロジーの力で解決するのが同社の目的だ。「akippa」の立ち上げは2014年。社員全員で世の中の困りごとを挙げてみると、「コインパーク(駐車場)は現地に行って初めて満車とわかって困る」と「マンションの駐車場は空いているスペースが多い」という意見があった。

同社はそれらをWebでつなげることを思い立ち、駐車場のシェアリングサービスをつくった。当時、同社の社員たちはまだ誰もシェアリングサービスの概念を知らなかったという。事業は成長し、駐車場の拠点数は今や20,000カ所。全国47都道府県を網羅しており、拠点数に関しては業界ナンバーワンだと自負している。

そんなakippa株式会社に転職してきたのが井上氏だ。井上氏は大学卒業後、東京のITベンチャー企業に就職。営業職としてブログのシステムを企業に提供していた。その後、アプリやWebサイトのディレクターを務め、学習アプリやゲームアプリを制作。前職では商品企画、サービス企画、新規事業の立ち上げなど幅広い職種に携わった。

2人目の子どもが生まれたのをきっかけに関西にUターン。
スケールの大きな事業に惹かれて

転職のきっかけは2人目の子どもが生まれたこと。「夫婦とも関西出身なので、いつかは地元に帰りたいと思っていました。このタイミングを逃すと地元に帰るのは子育てが終わってからになりそうだったので、転職することにしました」。生活の場を東京から関西に移すことを目的に転職活動を始めた。

会社を選ぶ際に重視したのは事業内容。「やっていることがおもしろくて、これから成長するサービスに関わりたかったんです」。そんななか、akippaの事業は井上氏の興味を惹いた。「便利なサービスが生活を豊かにするというレベルの事業ではなく、余った資産を融通することで経済を回していく、もっと大きな社会システムの枠で世の中を変えていけるサービスだと思いました」。そう考えると転職先の候補は「akippaひとつしかありませんでした」と井上氏。そこで同社を紹介してくれる人材紹介会社を見つけてつないでもらう。

一方、2人の子どもがいる家庭を持つ身として給料や待遇面も気になった。「一般的に、東京で得ていた給料を関西で維持するのは難しいんです。転職で給料が約3分の2に減ってしまうケースも多い。でもakippaは給料も待遇もいい条件を出してくれました」。そのことも転職の決め手になったという。

Webサービス構築の要員として採用。
事業戦略に関わる仕事も任せることに

同社の広田康博取締役CMOは井上氏の採用の背景を「Webサービスをつくった成功体験のある人材が必要でした」と語る。駐車場のシェアリングサービス「akippa」が始動する以前の同社は求人広告事業や出版コンサルティング事業を手がける営業主体の会社。Webサービスの構築は未経験の分野だったという。

井上氏は前職でアプリ開発のディレクター、プロデューサーとしての実績を持っている。広田氏は「弊社にノウハウがないなか、新しい企画やサービスをつくる役割として大きな貢献をしてくれています」と仕事ぶりを評価する。「現在はアプリのディレクターとしてだけでなく、会社全体の事業戦略に関わる経営企画室のメンバーとして、戦略の立案や数字の管理など大きな領域の仕事を任せています」

サービス開始時は従業員数が約20名だった同社も現在は約70名に増え、組織は急成長している。そんなスピード感のある組織のなかで、サービスにも事業戦略にも関わることのできる井上氏への期待は大きい。「経営理念でもある『“なくてはならぬ”をつくる』を目指すには、まだサービスの規模が小さいと思っています。現状の10倍、100倍に伸ばしていけるように活躍してほしいですね」と期待を寄せる。