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“日本一”地域から応援されている民間のまちづくり会社

ヤマガタデザイン株式会社

加速する少子高齢社会。地方から都市への若者の流出も加わり、消滅可能性都市が現実のものになりつつある今、全国各地で人口定着の取り組みが喫緊の課題となっている。今から約20年前、そうした人口問題に着目し、企業誘致から学術研究による長期的な産業創造へとかじを切ったのが山形県鶴岡市だ。2001年、慶應義塾大学先端生命科学研究所の開設により事業を開始した「サイエンスパーク」は、現在、ベンチャー企業の誕生などの成果を生み、地域創生のモデルとして高い評価を得ている。そうした「サイエンスパーク」の発展とともに高まった、新たなまちづくりへのニーズを受けて設立されたのが、民間のまちづくり会社、ヤマガタデザイン株式会社だ。2018年の秋には同社が開発、運営を行う施設が続々オープンする。新たなまちづくりのモデルとして、今後各方面から注目されるに違いない。

誇りあるまちの姿をデザインする「鶴岡モデル」

険しい山々と豪雪に阻まれ、また高速交通時代から取り残され、かつて「陸の孤島」とも呼ばれていた山形県庄内地域。そこに位置する鶴岡市は鳥海山や出羽三山に囲まれ、日本海に面した風光明媚なまちである。庄内藩酒井氏の城下町でもあり、豊かな風土・食文化は「ユネスコ食文化創造都市」にも認定されている。

こうした古きよき日本の面影を残すまちで、県や市、地元企業や市民から未来へのバトンを託され、開発事業ならびに各種施設の運営を行うのが、ヤマガタデザインである。ベースには、地域住民の目線にたった「誇りの持てるまち」「50年先、100年先に持続可能なまち」をめざす企業理念がある。2001年の慶應義塾大学先端生命科学研究所開設に端を発した総面積21.5haの「サイエンスパーク」整備事業を核に、2018年秋には、宿泊滞在複合施設「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテルスイデンテラス)」、全天候型子ども施設「KIDS DOME SORAI(キッズドームソライ)」をオープン。庄内地域は、庄内空港から羽田空港までが1時間とアクセスも良いだけに、今後強力な「集客装置」になるに違いない。しかし、それは同社にとって「はじめの一歩」にすぎないという。100年先を見据えたまちづくりと、その背景にある「思い」にフォーカスしてみよう。