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廃棄される生地を再生させ、
繊維・ファッション業界の課題解決に取り組む大阪発ベンチャー企業

株式会社ウィファブリック/WEFABRIK Inc.

国内で170万トン、世界で8,000万トン。繊維製品の廃棄量は膨大である。その大半は焼却され、二酸化炭素を排出し、深刻な環境問題を引き起こす。今や繊維ごみの問題は社会全体の重要な取り組み課題となっている。その解決に乗り出したのが株式会社ウィファブリックだ。廃棄されようとしている生地を買い取って商品化する事業と、同様の生地や繊維製品をBtoB(企業間)で売買できるEC(電子商取引)サイトを立ち上げた。行き場を失った生地や繊維製品をよみがえらせるビジネスで社会問題に向き合う。そのビジョンに共感する人々がウィファブリックに集まり始めている。

繊維ごみの削減を目指して

大阪市西区にある株式会社ウィファブリックは、2015年3月、繊維商社出身の福屋剛代表取締役社長が設立した。繊維・ファッション業界で長く問題視されている繊維ごみの課題に向き合い、解決策につながるビジネスを起こした。

事業のひとつは「RDF」(Re-Design Factory)。再生工場を意味するブランドだ。倉庫に眠っている生地や糸などの在庫を仕入れ、企画・デザインを施して新たな商品に再生させていく。これまでに高級綿の残糸で織り上げた今治タオル、高級岡山デニムの余り布を使ったエプロンやクラッチバッグなどを商品化してきた。

もうひとつは「SMASELL」(スマセル)。繊維在庫を売りたい会社とそれらを買いたいバイヤーとをつなぐ、繊維・ファッション業界に特化した、業界のためのECサイトだ。大量の在庫に頭を抱えるアパレルメーカーや商社のデッドストック解消の手段として注目され、利用者が増えている。

繊維ごみという社会問題を軸にどのように業界の課題解決を図るのか。デザインとアイデアとコンサルティング力を武器に、この難題に挑むウィファブリックのビジネスに焦点をあてた。