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仕組みづくりで業界を変える

環境機器株式会社経営企画部マネージャー松井真吾

キャリアアップを見据えた地元での転職活動

経営企画部の松井真吾マネージャーは同社に転職して3年。前職は人材ビジネスに携わり、人材派遣・紹介の営業、採用、マネジメントを担当していた。勤務地は東京だったが、大阪に転勤になったことをきっかけに転職を考え始めたという。

「希望としては、事業の仕組みづくりから携われること。また、長男なのでこのまま地元に住み続けたいとも思いました」。松井氏は兵庫県の尼崎市出身。キャリアアップできる仕事内容と関西で働くという条件を重視して転職活動を始めた。ある時、求人サイトで環境機器の記事を見つける。事業開発という仕事内容に興味を持ち、また同社のビジネスモデルや財務状況を示す情報を調べ、その評点の高さにも驚いた。

足を運んだ会社説明会で松井氏はさらに驚く。片山氏の事業戦略の説明が3時間半にも及んだからだ。「事業のフィールドと市場規模、どのように他社と差別化して右肩上がりの業績を出してきたのか、今後どのように事業をつくっていくのか。実績と事実に基づいて理路整然と語られる内容に聞き入りました」。これが入社の決め手となった。

事業を作る人に

入社後、松井氏は日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合の仕組みづくりに携わる。その仕事内容は多岐に渡り、顧客となる企業への新規事業提案、手数料交渉や契約締結の手続き、スキームの構築、実際に作業を依頼する害虫防除業者への案件の落とし込み、稼働後の販売促進など事業のプロセスの全てを担当している。大企業であれば通常複数の部署で担当するような業務を一人で行うことも多い。「一気通貫で事業の立ち上げ・運営に携われるため、自分の考えがダイレクトに反映されますし、やりがいは非常に大きいです」

また、前職で培った人材ビジネスのノウハウを生かして自発的に動いた。「害虫防除の業界は3Kの要素が強く採用に困っている。慢性的な人手不足が課題であることにすぐに気づきました」と松井氏。大学の採用課に働きかけ、農学部で虫について学ぶ学生たちと取引先である害虫防除業者のマッチングのための業界説明会を開催したのだ。この取り組みは大学側からも評価され、既に3年連続で実施。説明会を通じて採用された学生も出てきている。「虫についてアカデミックな研究をしている学生達は、その知識を生かした就職の出口を知らないことも多い。一方、害虫防除業者も専門知識のある学生の採用に苦慮している。ここにチャンスがありました」。害虫防除業界の負の解消、これも差別化戦略の一つだ。

自由度の高い仕事のやりがいとプレッシャー

同社の仕事の進め方はユニークだ。定例会議がなく稟議書もない。報告と情報発信はほとんどWeb上でリアルタイムに行われ、全員が共有してコメントやアドバイスを送り合う。基本的に各人がプレーヤーでありプロジェクトマネージャーだ。事業の方針は示されるが、日常業務の進め方を細かく指図されることはない。自分で自由に仕事を組み立てられる。

「事業の推進に必要であれば、出張や必要なセミナーへの参加、取引先との会食なども自分の裁量で行えます。とても恵まれています」。ビジネスを成功させるための投資は惜しまない、社員に最高の環境を与える、それが片山氏の方針だ。「だからこそ言い訳ができない」と松井氏は苦笑しながらも「会社が社員に最高の環境を与えてくれるから、社員も素直に会社のために頑張りたいと思う。良いサイクルが生まれていて理想的な環境で働けています」と語る。日々、やりがいと責任の両面を感じ業務にあたっている。

あとがき

同社は公私混同を推奨しています。公私混同というと、仕事の場とプライベートの場で分けるべき振る舞いを曖昧にしてしまうというネガティブな意味がありますが、社長の片山氏は「仕事のときに家庭やプライベートのことを考えるのはよくあること。反対に家族だんらんのときでも仕事のことを考えるのもよくあること。両方あって一人の人間が成り立ち、人生が豊かになっていく」と言います。同社には公私混同を良しとする社風と、そのための働き方の仕組みがあります。