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沖縄から世界へ。
新薬開発にブレイクスルーを起こすバイオ技術

沖縄プロテイントモグラフィー株式会社

生体高分子3次元可視化「プロテイントモグラフィー技術」。沖縄発、世界唯一のこの技術は、これまで有効な薬がないとされてきたさまざまな病気の治療に結びつく可能性を秘めている。技術の圧倒的な新規性と大きな市場の可能性を見据え、産学官の連携によって誕生したベンチャーがある。新技術の魅力とそれを世に出すべく立ち上がった人々を追う。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)から生まれたベンチャー第1号

那覇空港から車で北上すること約1時間。沖縄屈指のリゾート地、恩納村。エメラルドグリーンの海と白砂のビーチを一望できる小高い丘の上に、沖縄科学技術大学院大学(以下OIST)がある。緑豊かな美しい自然と調和した広大なキャンパス。洗練されたデザインの建築物。行き交う多国籍の学生や研究者たち。海外の研究施設をほうふつとさせるこの場所に、沖縄プロテイントモグラフィー株式会社はオフィスとラボを構える。

OISTの設立は2011年11月。国はOISTを沖縄振興政策の柱の一つに位置づけており、その設立・運営には国の予算が投じられている。これは、沖縄を世界的な科学技術の研究集積地にし、OISTから世界最先端の科学技術とそれを活用したビジネスを生み出すという決意の表れでもある。そのため、大学といいながら、学生100名(2014年度実績)、教員約50名、研究者約300名が世界中から集い、日夜研究にいそしんでいる。

沖縄プロテイントモグラフィーは、OIST発のベンチャー第1号として2014年6月に誕生した。同社は、OISTの中核を形成する約50の研究ユニットの一つ、「構造細胞生物学ユニット」代表のウルフ・スコグランド教授が開発した技術を活用した、タンパク質の構造解析サービスを提供している。創薬の世界にブレイクスルーを起こす新技術の魅力に迫る。