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東北屈指の都市・いわき市の台所。
お客様密着型スーパーマーケットの挑戦

株式会社マルトグループホールディングス

約50%。地域密着・お客様密着を掲げるスーパーマーケットを展開する株式会社マルトグループホールディングスのいわき市における食品販売シェア率だ。スーパーマーケットが人々の生活に不可欠な現代、東北地方で仙台に次ぐ人口を有する福島県いわき市の人々にとって、マルトはなくてはならない存在である。マルトの前身は明治時代に始まった小さな雑貨商。以来、120余年。あまたの試練を乗り越えてきたマルトの歴史は、常にお客様とともにあった。

「お客様は必ず見抜く」。お客様第一主義を貫き通して、50年以上

株式会社マルトグループホールディングスの創業は1964年。いわき市の勿来(なこそ)駅前から始まった。明治時代に祖父が始めたよろず屋を先代社長がスーパーマーケットに改装し、株式会社マルトを設立。チェーン店展開を開始する。昭和50年代にはいわき市の中心地域である平地区へも進出し、店舗数を拡大していった。

時代が平成に移ると、バブル景気を追い風に全国チェーンのスーパーマーケットが次々といわき市に進出。アメリカナイズされた斬新な売り場の大型店は、目新しさもあって地元の人々を引きつけていった。さらに地場のライバル店は多角化に乗り出し、ゴルフ場やレストランを展開する企業も出てきた。しかし、マルトは本業に特化。一時的な流行になびくことは決してなかった。

全国チェーンのスーパーマーケットの店舗は安普請で、アメリカのディスカウントストアのような、安さを前面に打ち出した戦略。一方、小型店のマルトは、「お客様は必ず見抜く」と顧客満足を徹底的に追求した。仕入価格の安いB級品、C級品では鮮度がすぐ落ちる。それではもうけは出ても、お客様の信頼は得られない。目先の利益を追わずに、鮮度のいいA級品だけをできるだけ安く提供し続けた。バブルが崩壊するとともに、姿を消していくライバル企業たち。対して、マルトは着実に利益を上げ、店舗数を増やし、創業以来の増収を続けていった。

「売上はお客様の信頼料」。それが綿々と受け継がれてきたマルトのポリシーなのだ。そんなマルトに思いがけない災厄がふりかかる。2011年3月11日、東日本大震災発生。1,000年に1度といわれるほどの大災害は、マルトの拠点であるいわき市を襲った。