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海外市場の拡大に果敢に挑む、加工わさび業界のパイオニア

金印株式会社

和食文化の歴史とともに日本人に古くから愛されてきた「わさび」。そのわさび一筋で、国内の業務用加工わさびでトップシェアを誇るのが金印株式会社だ。数多くの商品ラインアップを取りそろえ、信頼あるブランドとしてB to Bを中心に国内のみならず海外からの評価も高い。輸出実績は世界65カ国以上(2018年9月現在)を数え、わさびの成分を活用した健康食品や化粧品の開発にも積極的だ。2019年に創業90年を迎える金印の勢いは止まらない。

わさびを通して和食文化を世界へ発信し続ける

独特の辛みと風味をもつ和のスパイス、わさびを専門に、研究・開発を続ける業務用加工わさびのパイオニアである金印は、愛知県名古屋市にある。愛知、北海道、静岡の3道県に3つの工場を有し、アメリカ、ドイツの2カ国に3拠点を構えるグローバル企業だ。

1929年の創業以来、わさび本来のおいしさを探求し続け、1969年にはからし粉を混合しない純粋な粉わさび「金印粉わさび」を開発。1970年代には「金印ねりわさび」の小袋など業界初となる新商品を次々に誕生させ、頭角を現していった。主原料も輸入品ではなく国産の西洋わさびにこだわり、わさび苗の新種開発にも着手。2002年には新品種の本わさび「みつき」の開発に成功し、農林水産省に種苗登録されるまでになっている。

こうした功績がたたえられ、農林水産大臣賞など多数の賞を受賞し、地元・愛知でも「モノづくりブランドNAGOYA」を受賞。県内の優れたものづくり企業が認定される「愛知ブランド企業」にも名を連ね、地元企業の雄として認知度を高めつつある。また、世界的な日本食の認知度向上の波に乗り、金印の海外事業も好調だ。それを裏付けるように、iTQi(国際味覚審査機構)において、優秀味覚賞を2013年、2014年と連続受賞。近年はアジア市場の開拓も視野に入れている。

今やわさび商品の販売だけではなく、世界各地にわさびを通じた和食文化を広める活動にも力を注いでいる金印。その一方で、「わさび」の未開拓領域にも、新たな一石を投じている。