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収納用品からライフスタイルの創造へ。
「突っ張り棒」を進化させる家庭日用品メーカー

平安伸銅工業株式会社

ねじやくぎを使わずに簡単に収納空間を増やす。「突っ張り棒」は限られた住空間を効率的に使うための便利な道具だ。特に居住面積の小さい都市部の住宅、壁面をなるべく傷つけずに住むことが求められる賃貸住宅では重宝する。今ではすっかり暮らしに溶け込んだこの生活用品は、約40年前に発売され、利便性と機能性を高めながら用途を広げてきた。そして最近では自分らしい住まいをつくるためのインテリアの一部へと進化している。そんな突っ張り棒の開発を手がけてきた平安伸銅工業株式会社にスポットをあてた。

家を傷つけずに収納場所をつくるアイデアがヒット

大阪市に本社を持つ平安伸銅工業は家庭日用品の企画開発を行うメーカーである。1952年に創業し、アルミサッシの製造からスタートした。その後、1975年に日用品に事業転換。主力製品である「突っ張り棒」を発売することになる。

突っ張り棒は、アメリカなどで使われるシャワーカーテンをつり下げるポールから着想を得て生まれた製品だ。それを収納用品に転用したのが同社である。壁や床、天井を傷つけずに収納場所を増やすアイデアはヒットし、ホームセンターやGMS(総合スーパー)の増加を背景に、トップクラスのシェアをとるようになる。

同社は突っ張り棒の機能を基に、突っ張り棚、ランドリーラック、物干しなど数々の製品を開発。それらは収納の増設や家事をサポートする便利な生活用品として定着した。そして現在、その機能は暮らしを彩るためのDIYパーツ、新しいライフスタイルを演出するためのインテリアパーツへと進化している。

時代とともに製品は移り変わっても、込める思いは変わらない。「アイデアと技術で暮らしを豊かにする」という創業時からの理念を貫き通す平安伸銅工業のチャレンジを追う。