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広島のご当地土産が年間400万袋以上もの大ヒット。
看板商品のイカ天で海外進出を狙う

まるか食品株式会社

イカ天一筋で年商23億円をたたき出す、広島県尾道市のまるか食品株式会社。2013年12月、「イカ天瀬戸内れもん味」が発売されるやいなや月に50万袋を売り上げる大ヒットを記録する。2015年の日経トレンディ「ご当地ヒット大賞」に選定、また2016年にはこの商品だけで年間400万袋が販売され、それまでの同社の年間最高販売数100万袋をはるかに超えた。人気の裏にある徹底した消費者視点での商品開発、そしてこれからの展望について伺った。

女ゴコロをつかめば商品はヒットする

日本のイカ天メーカー11社のうち9社が広島県内にあり、そのうち5社が集中する「イカ天の聖地」広島県尾道市。ここで1961年に創業したまるか食品の強みは、「失敗してもいいからまずはつくってみる」という開発力にある。依頼のあった企業ごとにブランド名やパッケージ、内容量を変えた「カスタマイズ イカ天」や、メーカー各社の価格競争を勝ち抜く低コストの「新短冊イカ天」で、年商は10億円から一気に19億円にまで急成長した。

その後、旧工場が火災に見舞われ、製造品質が低下、多様化する食のニーズに合わせた商品を出せずに顧客が離れ、売り上げは一時期15億円まで落ち込んだという。しかし、2006年に川原一展代表取締役社長が就任してからは一転、新商品開発が加速していく。

2013年12月に発売した「イカ天瀬戸内れもん味」は、ターゲットを従来の消費者ではない若い女性に絞り、パッケージデザインやイカ天の大きさ、味わいなど、とことん「女性好み」を意識して大ヒット。2014年以降は毎年130%の増収増益を重ね、2016年度の年商は23億円に達している。

2017年の夏には「ご当地調味料」とコラボレーション。海外展開を見据えてアジアの市場リサーチも始まっている。売り上げは5年で200%増、年商約50億円を目指す。