地方から未来の働き方を探すウェブメディア

COMPANY

世界初のフィンチューブで熱交換器の高性能化を実現

株式会社ダイクレ

株式会社ダイクレは、1951年の設立以来、側溝のふたとして使われているグレーチングをはじめとする画期的な製品を開発してきた。ボイラー設備に備えられている熱交換器もそのひとつ。メーカー各社が、高性能化に向けて熱交換器の心臓部であるフィンチューブの開発にしのぎを削るなか、同社はアルミとステンレスを組み合わせた世界初のアルミフィンチューブで熱交換率を飛躍的に向上させ、業界を一歩リード。2003年の販売開始以来、他社の追随を許さない、技術開発力の秘密に迫る。
※記事内、シェアおよび製品開発時期については、株式会社ダイクレ調べ

高いシェアを誇るグレーチングのトップメーカー

明治時代、海軍工廠(こうしょう)が設置され、東洋一の軍港として栄えた広島県呉市。今もなお造船が盛んなこの町に、株式会社ダイクレ本社はある。工場は、国内に9カ所。かつての呉工廠の建物の一部で、県内の魅力ある建築にも選ばれている呉第二工場もそのひとつだ。

もともと船舶の塗装業などを営んでいたダイクレが、ものづくりを手がけるようになったのは、1953年、船舶の床材・グレーチングの製造に国内で初めて成功したことがきっかけだ。その後しばらくは、船や工場の床材としてグレーチングを製造していたが、側溝のふたとしての用途を提案したことから、ダイクレの快進撃は始まる。時は1963年の高度成長期真っただ中。国内では道路の建設が進められ、側溝も整備され始めていた。時代の潮流に乗り、側溝のふたとしてのグレーチングの需要はじわじわと拡大。ダイクレは、業界でその名を知られるトップメーカーに成長したのだった。

同社はこのほかにも多彩なオンリーワン製品を手がけており、グレーチングの製造ノウハウから開発した、のり面補強製品「グリーンパネル」は2016年度グッドデザイン賞などを受賞。また、省エネ・省スペース・低コストの熱交換器製造に向けて、溶接式アルミフィンチューブの開発にも成功した。後に「スーパーアルミフィンチューブ」と命名されるこの製品は、ダイクレの海外進出のきっかけになるのだった。