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家業の部品卸売業をモーターパーツの流通ベンチャー企業へ。
IT化と事業の再定義で新たな事業を生み出す

株式会社カスタムジャパン

バイク、自転車、自動車のパーツと整備工具をBtoBで通販展開する株式会社カスタムジャパン。モーターパーツの販売市場において徹底した顧客目線に立ち、個体車両から多様なメーカーのパーツにたどり着く適合検索システムを開発した。そのシステムは単なる利便性の向上ではなく、従来の部品卸売業を情報集約型の流通ベンチャー企業へと変えていった。大阪の小さな部品商がモーターパーツ業界トップクラスの流通カンパニーに変貌を遂げた軌跡をたどる。

モーターパーツのBtoB通販事業を展開

株式会社カスタムジャパンの設立は2005年。しかし、同社のルーツである鶴橋部品株式会社の創業は1954年にさかのぼる。戦後の混乱のなか、大阪市内での自転車パンク修理から始まり、タイヤ・部品の販売に発展し、やがてバイクパーツの卸売商となる。小さなエリアで商売をしていたため、当時は地域部品商と呼ばれていた。

時がたち、同社の3代目である村井基輝代表取締役(CEO)が家業を引き継ぐ。部品の卸売業は斜陽産業とも言われており、先代である村井氏の父が廃業を視野に入れたなかでのバトンタッチだった。ところが村井氏は一見先の見えないこの家業に、うまく活用されずに眠っている無形資産を見つけ出す。人脈、仕入れ先のネットワーク、長く培ってきた信頼などだ。

それらをひとつずつ掘り起こし、ITを駆使した同社独自のシステムをつくりあげ、時代の要請に合わせて事業を再定義した。それが株式会社カスタムジャパンだ。設立から13年。同社は今や国内のバイクと自転車のBtoB通販市場においてトップシェアを誇る企業となった。